湯河原の川

水の豊富な湯河原。今でも鍛冶屋地区には至る所に涌水がある。どんな水不足でも湯河原は困ったことがないという。幕山から流れ出る清流,新崎川と県境である千歳川の2つがある。

           

天然ヤマメ釣り「新崎川最上流」

梅の宴会場よりもっと奥へ源流の方へ登ってゆく。幕山の懐まで近づきやがて川幅が2m位になる。そこでは昔から天然のヤマメが生息する。体長10cm〜15cm程ほど冷たい水のなかで育った清流魚である。ヤマメは気配を消して釣ることが大切である。仕掛けはミャク釣りである。健脚で渓流釣りの好きな方にはオススメである。

ホタルの宴「千歳川・新崎川中流」

ホタルの町を宣言している湯河原。5月下旬より7月まで両川では天然のホタルが舞います。ただい明るいところはだめ。暗い場所を選んでじっと目を夜目に慣らします。すると「あっ いた」「あそこにも」「ここにも」って感じで見つけられます。数年前までは川の汚れのため,幼虫時代ホタルの餌である「かわにな」が減少してホタルも減りましたが,最近は下水道が整備され,川もきれいになってきたので増えてきたようです。

山菜"ふき"とり「新崎川上流」

長靴を履いて新崎川の上流を川のわきに沿って歩くと"ふき"がたくさんあります。ふきは緑色で茎の上に円の葉をつけています。全国あちこちでみることができます。汚い所のふきは食べる気はしませんが,きれいな水に恵まれて育ったふきは大変おいしいです。食べるのは茎の部分です。煮付けて食べます。

鮎釣り「千歳川・新崎川中流から下流」

6月に鮎釣りが解禁されます。新崎川は6月1日,放流はしていませんので天然遡上の鮎です。解禁日はでかいのが釣れたり,こまいのが釣れてたり様々です。仕掛けは毛針でチンチン釣り(浮き釣り)か餌釣りが多いです。私は淵で毛針を使用してドブ釣り(重りをつけて上下させる)が一番釣れると思います。一方,千歳川は6月の第1若しくは第2日曜日が解禁日で,こちらは漁業組合が鮎を放流しています。従って費用がかかります。千歳川全域で放流していますので至るところで楽しめます。仕掛けはやはり毛針です。鮎が小さいので友釣りは不向きです。

手長えび・毛ガニ「千歳川中流・下流」

今はまったく見なくなった手長えび。千歳川では今でも取れます。手長エビは2人で1チームとなってとります。1人は川の流れが緩いところで静かに岩をめくります。もう一人はその下流で網を水の中に入れて待機します。めくった岩の下に手長エビがいると,エビの習性で「ビュー」と下流に逃げますので,網ですくい上げます。

わさび取り「南湯河原」

千歳川へ注ぐ支流で,南湯河原と呼ばれるあたりで天然わさびがとれます。わさび取りはまずワサビの葉っぱを見つけることから始まります。川沿いを目をこらしてワサビの葉を見つけ,実と葉の両方をとります。ただ天然ものなので小さいです。

はや釣り「新崎川中流」

新崎川には"はや"なる川魚がいます。きっと地方名でオイカワかなんかの魚だと思います。川の淵にたくさん生息し,仕掛けは浮き釣り,餌は御飯つぶでいとも簡単に釣れます。最近の子供は釣りをしないせいか,大量発生し大きさも15cm〜20cm程成長しています。シャープなひきを楽しめます。